国の重要無形民俗文化財の犬山祭はじまり、からくり人形を披露

イベント

国の重要無形民俗文化財の犬山祭が、4月7日と8日の二日間行われます。

場所は、愛知県の犬山市で、江戸時代から続いているお祭りで、

豪華な車山が城下町を練り歩きます。

犬山祭は、針綱神社の祭礼

2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。

今年も会場には家族連れや海外からの観光客で外国人も多く見物に来ており、

お祭りの中でも有名なひとつ「からくり」が披露されると、

その細やかな演出に拍手や歓声が起こっていました。

7日8日の二日間で約40万人もの人出が見込まれています。

【犬山祭とは】

犬山祭(いぬやままつり)とは、愛知県犬山市にて、毎年4月の第1週の土曜日、日曜日に行われる、針綱神社の春季祭礼である。祭礼は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

Wikipediaより

お祭りの1日目を「試楽(しんがく)」、2日目を「本楽(ほんがく)」と呼びます。

城下町であった13の各町から3層の「車山」(犬山では[やま]とよばれます)が曳き回されます。

1日目の「試楽(しんがく)」では、車山が針綱神社へ向かい、からくりを奉納します。

からくりとは、笛や太鼓に合わせてからくり人形を披露します。

すべて江戸時代から伝わるからくり人形を操り、奉納からくり人形を披露するのは全国でも唯一のものです。

昼は咲き誇る桜に劣らぬ華麗さ、夜は365個の提灯をいっせいに灯して巡行する絢爛さが見どころです。

重さ5トン超の車山を、男達が豪快に持ち上げて方向転換する「どんでん」は大迫力です。

どんでんとは、曳き手(手古衆)達が力を合わせ車山の一方を持ち上げ一気に半回転すること。

【犬山祭のはじまり】

犬山祭は当地の産土神を祀る針綱神社の行粧式であり、

例祭は寛永12年(1635)尾張徳川家付家老の犬山城主成瀬隼人正正虎公の沙汰で氏子が

行粧の車山・ねり物を出し、以来今日迄継承されてきました。

【車山とからくり】

犬山の車山は、曳山の形態では「屋台」に属し、さらに人形を有することから

「人形屋台」に類別できます。

三層式の屋台の中では、起源がもっとも古いものと言われています。

車山の上で楽曲に合わせて舞をみせるからくり人形も、

名古屋系統の影響を強く受けています。

あらゆる面で、車山の上で舞う人形や、

その他の車山に付属する品々の制作や修理には、

名古屋の人形師や職人達の手に支えられるところがありました。

各町内の代表は一月から集まって調整を進め、三月には囃子方やからくりの練習を始め、

祭礼での役割分担を決めます。

祭の一週間前になると部材を組み立てて車や山まを作る「車や山ま組み」を行っていましたが、近年、車や山ま蔵が整備されたため、

今ではわずかに一町内がこの風習を受け継いでいます。

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