男子ゴルフ米国ツアーのメジャー大会、マスターズ・トーナメント
の会場として有名なアメリカのジョージア州にある
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで、
2019年から女子選手のアマチュア選手権が開催される予定であることが、
フレッド・リドリー会長から発表されました。
今までオーガスタナショナルGCでは女性が会員になることも認められていませんでした。
それが2012年にクラブは80年続いた男性限定の方針を廃止して、
コンドリーザ・ライス元米国務長官と、
サウスカロライナ州の投資家ダーラ・ムーア氏の入会を認めました。
何故今まで女人禁制だったのか?気になったので調べてみました。
【オーガスタナショナルGCはなぜ女人禁制だったのか】
やっぱりゴルフは男性が忙しい仕事や奥さんから逃れ、男同士で
自然の中で球を打ち合い酒を飲み、お互いの実力をぶつけ合う場所。
だからこそ、メンバーオンリー、メンズオンリーと男性の会員だけでした。
でも、それも今は昔。
今はゴルフカントリーに行けばだいたい女性の方がいらっしゃいます。
昔は日本も男性のみの女人禁制が選挙など女性を除外していた時代もあります。
時代なんでしょうね。
昔からオーガスタナショナルを知ってる人からすると、びっくりの事件だったのなのかもしれません。
80年間、男性の会員だけだったのに遂に女性のメンバーを受け入れたのです。
初めて選ばれた女性会員は?
初の女性メンバーに選ばれたのは元米国務長官のコンドリーザ・ライス女史(57)と
サウス・カロライナ州の投資家、ダーラ・ムーア女史(58)の2人。
オーガスタは1932年の創設以来、独自路線を貫き続け、
メンバーリストもメンバーに関する情報もメンバー選定の基準や条件も、
決して公開しない排他的なプライベートクラブとして知られながら
『ゴルフの祭典』マスターズを主催してきました。
「コンドリーザ・ライス元長官、そしてダーラ・ムーア氏をオーガスタナショナルGCのメンバーとして迎えることができ、嬉しく思います」と
オーガスタナショナル、そしてマスターズ会長のビリー・ペイン氏が、
クラブ史上80年で初となる女性メンバー就任会見でコメントしています。
やっぱりスポンサーは偉いの?
マスターズのメインスポンサーであるIBMのCEOに女性のバージニア・ロメッティ氏が就任したことで風向きが変わります。
それまでスポンサーCEOはクラブのメンバーとして受け入れられてきていました。
しかしロメッティ氏は前任者の代わりにメンバーに指名されませんでした。
このことはマスターズ・トーナメントの開催中に大きな論議を呼びました。
オバマ大統領をはじめとする政界の大物が遺憾の意を表明し、
女人禁制は時代錯誤であるとの声は高まるばかりでした。
こうなってはさすがのオーガスタナショナルGCも白旗を上げるしかありません。
2012年8月20日、ライス元国務長官他の2人を初の女性会員として迎え入れた。オーガスタナショナルGCの80年余りにわたって続いた女人禁制はついに幕を下ろしました。
マスターズ会長のビリー・ペイン氏が、
「我々は更に良い組織となれるはず。既に基礎が出来ている組織として、更に良い形を作れるはずです。話題となっている問題はありますが、自分達が発展していく為、そしてモチベーションを上げる為の精鋭グループを結集できたと思っています。自分達の力を集めれば、子供たちの世代、そして他の世代にゴルフの魅力を伝え、競技人口を増やす可能性を広げられるでしょう」
とコメントしています。
2002年には、ウィリアム・ジョンソン元会長の「たとえ銃剣を突きつけられても」
女性は入れないという発言に対して、活動家のマーサ・バーク氏が抗議を行ったこともあるそうです。
【今回のまとめ】
結局のところ簡単にいうとスポンサーの影響も無くはないけど、世論の反応に対して
自分たちのプライベートコースだから、メンバーは自分たちで決めるし、
それをなんで教えないけといけないの?というスタンスから一転。
今まで男性オンリーにしてたけど、マスターズのイベントの恩恵も欲しいし、
色んな偉い人たちが女性メンバー入れたほうが良いと言うし、
時代錯誤とかウルサイし、
じゃあ2人だけ入れるね、これでいい?みたいな感じですよね。
でも実際ゴルフに行ってクラブハウスで女性を見かけると、
ちょっとワクワクするし、何より女性とコースを回るとめっちゃ楽しいですけどね。