潮干狩りのシーズンなのにアサリを持って帰れない貝毒の恐怖

社会問題

ゴールデンウィークで潮干狩りに出掛ける家族が多いと思います。

でも、折角採ったアサリを持って帰れない自体に陥っているそうです。

原因は「貝毒」

みんなで楽しく採ったアサリを安全性が確認された九州産などと交換している所も
多いそうです。

大阪府のまとめでは3月、泉南市や和歌山市で取れた貝で食中毒が2件発生しています。

アサリやムラサキイガイを食べた30~60代の男女計4人が口や手足のしびれを訴え、3人が入院しています。

専門家によると、全国のどこででも貝毒は発生する可能性があるそうです。

もしこれから潮干狩りに出掛ける方は事前に潮干狩り場のホームページをチェックするなど注意して出掛けたほうが良いと思います。

それにしても「貝毒」とは一体どのような症状がでるのか?


【貝毒とは?】

貝毒とは、魚介類が生産する毒物(マリントキシン)で、

貝類の毒のことをいいます。

マリントキシンは、魚介類がもつ自然毒で食中毒の原因にもなるそうです。

毒の原因は海水中の有毒プランクトンを捕食した貝が毒を蓄えて、

毒蚊した貝を食べることで食中毒の症状が起こります。

よく貝にあたるというのは、このことです。

貝が蓄積した毒素は、熱に強く加熱しても無毒化することもできないし、

貝の味や見た目は変化しないそうです。

【貝毒の様々な症状】

貝毒の種類はその原因となるプランクトンの種類により

「下痢性貝毒」「麻痺性貝毒」「神経性貝毒」「記憶喪失性貝毒」などに分けられます。

プランクトンの生息域の違いによって、日本では「下痢性貝毒」「麻痺性貝毒」の2種類が確認されています。

他にもアサリ毒があり、食後24時間から28時間で悪寒、食欲、不痛、倦怠感、悪心、嘔吐の症状が出ます。

アサリ毒はアサリ、カキ、カガミガイに多く出ます。

【貝毒の治療方法】

色々な貝毒の症状がありますが、血清や解毒剤などの特異療法は確立されていません。

基本的に病院での治療としては、対症療法として胃洗浄や人工呼吸が行われます。

【養殖の貝にも貝毒の影響】

養殖の貝への影響も深刻になってきています。

東日本大震災後に漁業の復興に力を入れる宮城県中北部沿岸では、

ホタテガイから高い数値の貝毒を検出し、出荷の自主規制が続いています。

県の担当者は「これまでほとんど検出されなかった地域。出荷ピークを迎える時期が迫っているのだが……」と焦りを隠さなくなっています。

【貝毒についてのまとめ】

貝毒は基本的には2枚貝に多く発生します。

プランクトンの種類にもよりますし、貝の種類によっても貝毒の症状は違います。

他にも、気をつけなければいけないことが、

毒化した二枚貝を多く捕食するケガニの近縁種のトゲクリガニなどで、毒化する例が報告されています。

貝毒発生水域で捕獲される個体は、肝膵臓部(カニミソ部)に有毒成分を蓄積することがあるそうです。

貝毒は貝だけじゃなく貝を捕食するカニなどのミソの部分にも毒が蓄積されていることがあるので、注意が必要だそうです。

潮干狩りに行かれる方は、マスメディア等のニュースに注意するとともに、
地元漁協が管理している潮干狩り場が安全と思われます。

出かける前にホームページなどで確認してから潮干狩りに出掛けてくださいね。
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