2018年のF1世界選手権トロロッソ・ホンダは、遂に新型パワーユニットを搭載した
F1マシン『STR13』を正式発表した。
本当に強かった。
マクラーレン・ホンダはカッコよかった。
でも、今、ホンダが選んだパートナーはマクラーレンではなく
「トロ・ロッソ」
新生“トロロッソ・ホンダ”が正式デビューします!
新車発表会がプレシーズンテストに先立ちバルセロナのカタロニア・サーキットの
ピットレーンで開催され、スクデーリア・トロ・ロッソとホンダF1の
第1号マシン『STR13』が正式にお披露目された。
【レッドブル・トロロッソ・ホンダのドライバーの紹介】
新型マシンSTR13は、10号車をピエール・ガスリー選手、
28号車をブレンドン・ハートレー選手がそれぞれステアリングを握る。
今後チームは、スペイン・バルセロナで行われるテストで実戦に向けた調整を行ない、
メルボルンで決勝を迎えるオーストラリアGPに臨む。
スクーデリア・トロロッソ チーム代表 フランツ・トスト氏は
「ホンダとともに迎える新たなシーズンが今から楽しみです。
これまでエンジン独占供給を受けた経験がないトロロッソが歴史のあるホンダとパートナーになり、
これからともに進んでいくことにわくわくしています。また、我々は二人ののルーキーを2018シーズンのドライバーに迎えています。
ルーキーとはいえ、ピエール・ガスリーもブレンドン・ハートレーも昨年いくつかのレースで我々とともに戦っており、今シーズンが彼らにとって初のF1フル参戦の年になるのです。
ピエールは2016年のGP2(現F2)チャンピオンであり、
ブレンドンは昨年のFIA 世界耐久選手権とル・マン24時間で王者となりました。そんな二人にに競争力のあるマシンを提供できれば、ハイレベルなパフォーマンスをしてくれると確信しています。
我々がハードワークを重ねて開発した STR13 がサーキットを駆ける姿を目の当たりにすることが待ちきれません。いよいよ、シーズンの始まりです……Gambarimasu(ガンバリマス)!!」
とコメントしています。
【新型マシーンの詳細】
サイドポンツーンには『HONDA HYBRID』ノーズには『H』のロゴが入る。
リアウイングの支柱部分にはレッドブルの新商品「Organics Tonic Water」と
広告が掲載。
すでにシェイクダウンの画像やスタジオショットが公開されているトロ・ロッソ STR13。
カラーリングは昨年好評を博したレッドブル缶をイメージしたブルー&レッド&シルバーの
カラーリングを継承。
今年のF1レギュレーションは、コックピット保護デバイス『Halo』の搭載が義務化。
また昨年までシャークフィンと
ティーウイング、モンキーシートが搭載されていたエリアが制限されたので、
3つのデバイスは事実上廃止となるそうです。
トロロッソ・ホンダ STR13は、昨年から空力コンセプトを変更。
ノーズは突起のついたワイド&ローの形状を採用しています。
ボディカラーと同色にペイントされたHaloの上部にはフェアリングが追加されており、
ヘッドレスト側のマウント部分の処理に独自性が現れている。
【ホンダが本気で体制を変えてきた】
昨年まで総責任者を務めてきた長谷川祐介はF1のプロジェクトを離れた。
2018年のトロ・ロッソとのパートナーシップに向けて、ホンダはF1の運営体制を変更。
これまで技術開発とレース現場指揮監督の責任を担ってきたF1プロジェクト総責任者の
ポジションを廃止し、現場の指揮に専念するテクニカルディレクターを新たに設置。
過去にF1やインディで手腕を発揮してきた田辺豊治が初代テクニカルディレクターに就任し、
プレシーズンテスト初日はブレンドン・ハートレーがテストを担当。
トロロッソ・ホンダ STR13の本格テストを開始する。