大手化学メーカーの宇部興産が必要な品質検査を実施せずに
製品を出荷していたことが分かった。
【宇部興産とは?】
そもそも宇部興産とはなんの会社なのか調べてみました。
1.宇部興産はこんな会社です
化学、セメント、プラスチックの成形などを製造するメーカーです。
1897(明治30)年に山口県宇部市で創業しました。
現在は宇部市をはじめ、国内外の工場・事業所から製品やサービスを
送り出しています。
HPの最初に書いてある説明文です。
これじゃ具体的に何を創ってるのか分かりませんね。
グループとしては、化学、医療、建設資材、機械、エネルギー簡単に分けると
こんな感じです。
17年度の売上は予想で6,850億もあるみたいです。
今回の未検査製品は、化学カンパニー部門みたいですね。
化学カンパニー
カプロラクタム(ナイロンの原料)
ナイロン樹脂
合成ゴム
リチウムイオン電池材料
ファインケミカル(特殊な用途向けに少量生産する純度の高い化学製品)など
売上高 2,583 億円
営業利益 96 億円
売上 シェア 42 %
宇部興産のグループの中でも、約半数の売上を占めています。
具体的に作っているものは↓コチラ
【記憶に残っている架空データ事件】
少し本題と離れますが、ココ最近の架空データ問題です。
最近記憶に残っているものから言うと、
燃費試験の不正事件
2016年(平成28年)4月20日17時、日産自動車との合弁会社であるNMKVで
開発した軽自動車のJC08モード燃費試験について、
燃費を実際よりも良く見せるため、
国土交通省に虚偽のデータを提出していたことを明らかにした
Wikipediaより引用
正直こんな問題を起こしておいて今だに平気でCMしてクルマを売ってる
神経が分からないです。
確か、リコール隠しもありましたよね・・・しかも、何回も・・・
三菱自動車だけは本当に信用できません!
免震ゴムの性能データ改ざん
国土交通省は、東洋ゴム工業が製造・販売した建築物の免震機構に
用いられるゴム製部品について、
不良品の出荷や性能データの偽装があったと発表。
データ偽装が行われていた製品(3種類)は同日付けで大臣認定が取り消された
日本国内の自治体の庁舎・マンション・病院で使用されており、棟数は55に及ぶ。
これは怖すぎますね。
実際に関係してる人達はどんな神経しているんでしょうか?
だって、もしかしたら自分が不正したゴムを使っているマンションとか
病院の建物の免震ゴムが性能に問題があったら
何かあってからじゃ遅いですよね。
建物といえば、旭化成建材の杭打ちデータ改ざんも怖い。
他にも雪印とか日本ハムの偽装事件など数え切れないほど改ざん問題がありますけど、
いち、消費者として怖くて仕方がないです。
実際に改ざんを許している人って、どんな気持ちなんですかね。
【消費者への影響】
今回の宇部興産の未検査での出荷も誰の指示なのか?
慢性的に行われていて企業全体が麻痺していたのか?
電力ケーブルや通信ケーブルに使われる樹脂製品について、
必要な品質検査を実際には行っていなかったにもかかわらず
架空のデータを記載して製品を出荷していたという。
よく出荷できるもんですね。
不正があった製品の出荷先は50社に上るが、
製品の品質には問題ないとしている。
製品の品質に問題がないって言われて、
まー実際問題なかったとしても
架空データをデッチあげる会社の言うことを
誰が信じるのしょうか?
でも、実際にその商品を購入し別の製品へと使用している
企業にとったら、
問題ないと言ってるし、今更返品回収もできないし、
おおごとになる前に沈静化してくれたほうがいいと
思ってるんでしょうね。
不正は1990年代には行われていたとしていて、
宇部興産は、外部の弁護士などで構成される調査委員会を設置し、
詳しい経緯や原因の究明を進めるとしている。
何十年と未検査架空データを、おこなってきて、
今更、調査委員会とか言われてもねぇ。
何をどこまで信じればいいのか
怖い世の中ですね。