7月といえば土用の丑の日ですよね。
これから暑い時期に向けての栄養源となるうなぎですが、今月の20日の
丑の日を前にして需要が高まります。
もちろんこの時期は値段も高価になるうなぎですが、今年はうなぎの稚魚である
シラス鰻が不漁だそうです。
昔から夏のスタミナ料理としてうなぎの蒲焼は夏の風物詩。
しかし、稚魚のシラス鰻が記録的な不漁で値段が跳ね上がっています。
1キロあたりの平均価格は今年5月時点で5378円と、過去5年間の平均価格と比べると1000円近く高くなっているそうです。
そして、今年の7月20日の丑の日を前にして全国で異常事態が起こっています。
今年の丑の日はウナギを食べることができるのか!?
全国で起こっているウナギ問題とは!?
ちょっとウナギや丑の日について調べてみました。
なぜ土用の丑の日にウナギを食べるのか?
江戸時代から定着し始めた土用の丑の日ですが、土用とは、
これは中国伝来の五行説による木火土金水を四季にあてはめたものだそうです。
春=木 夏=火 秋=金 冬=水
立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間=土
なので季節ごとに土用は存在します。
しかし現在では土用の丑の日が有名になりすぎてしまったので、
つい土用といえば夏のイメージになっていまいますね。
昔は土用とは季節の変わり目で様々な風習があり、夏の土用は梅雨が明けるのと重なるため
衣類や掛け軸などの湿気をとる「土用の虫干し」をしたり、
雨の付く食べ物として梅干し・うどん・瓜(うり)などを食べて食い養生をするようになりました。
うなぎもまさに「う」のつく食べ物で、滋養強壮から夏バテの防止になります。
一番有名な説は、夏場の営業不振に悩んでいたうなぎ屋に、夏の滋養強壮として効果的だと助言したとことから、
土用の丑の日がウナギを食べるという流行になったそうです。
しかしこの説も諸説あり真意は分かりません。
1年中出回る養殖ものが夏の土用ニーズを満たしており、
天然物は産卵に向けて脂ののった秋から冬が旬となります。
しかし、近年、うなぎの養殖に使う天然稚魚(シラスウナギ)の激減で価格がはね上がり、
絶滅も危惧されて、なかなか手が出せなくなってきました。
2018年の土用の丑の日はいつ?
2018年の土用の丑の日は7月20日です。
そして今年は丑の日を前にウナギの需要が高まる傍らで、国内でも有数なウナギの産地では、
異常事態が起こっています。
宮城県のウナギの養殖業者は、「全然売れなくて出荷待ちの鰻がたくさんあります」
7月は一年の中でも一番鰻が売れる時期なのに、今年は買い手のつかないウナギがあまっているそうです。
理由は、
「輸入鰻が急増していて国産鰻の需要が食われているという形」
国産のウナギよりも値段の安い中国産のウナギに押される形で国産の出荷量が例年の半分にまで落ち込んでいます。
このまま注文が入らないければ、値段を落として販売するしかなくウナギの養殖業者は
経営が圧迫されていきます。
スーパーに並んでいるウナギも国産に比べて、中国産のほうが大きくて買って帰る人も多いみたいです。
国産の美味しいウナギを買うのか、
それとも味は置いといても値段が安価で大きい中国産を選ぶのか、
アナタならどちらを選びますか?