コインチェックの和田晃一良社長は、
「ご報告が遅れてしまったことを深く反省しております」
と記者会見を開き、
流出した580億円分の仮想通貨NEMを、来週中をめどに保障すると
発表しました。
今回の流出事件について、ウイルスに感染したことが原因だと説明して
いますが、警視庁がウイルス解析を行い、感染の経緯を調べています。
事件の内容を時系列にて簡単にまとめてみました。
【事件の内容についての詳細】
仮想通貨取引所のコインチェック社から仮想通貨ネムが不正に流出していることが
発覚。
当日の23時過ぎから1時過ぎまで記者会見を開き質疑応答を行いました。
会見の冒頭で、コインチェック代表取締役社長の和田晃一良氏は、
「本件に関しまして、皆様をお騒がせしていますことを深くお詫び申し上げます。たいへん申し訳ございませんでした」と謝罪しました。
会見には、コインチェック代表取締役社長の和田晃一良氏、取締役COOの大塚雄介氏、同社の弁護士である堀天子氏が出席。
大塚氏が状況を説明し、記者からの質疑に回答するかたちで会見は進められた。
当日配布された資料によると、今回の不正送金の経緯は以下の通りです。
2時57分(以後、すべて1月26日):事象の発生(コインチェックのNEMアドレスから、5億2300万NEM(検知時のレートで約580億円)が送信される。
11時25分:NEMの残高が異常に減っていることを検知
11時58分:NEMの入出送金を一時停止
12時7分:NEMの入金一時停止について告知
12時38分:NEMの売買一時停止について告知
12時52分:NEMの出金一時停止について告知
16時33分:日本円を含むすべての通貨の出金を一時停止について告知
17時23分:ビットコイン以外の仮想通貨の売買、出金を一時停止・告知
18時50分:クレジットカード、ペイジー、コンビニ入金の一時停止について告知
今回の事件でコインチェック社は不正アクセスによる送金を金融庁および警視庁へ報告し
金融庁の立ち入り調査へと発展します。
ネムのコミュニティーをまとめている財団は、被害について救済はできないと
コインチェック社へ回答していました。
【原因について】
それから色々なニュースが飛び交いました。
警視庁のサイバー調査課が一人の日本人を取調中だとか、
北朝鮮のハッキング集団が今回の事件の犯人じゃないのか?
だとか。
結局のところ、預けていたユーザーからしてみれば
原因は別にどうでもいいから早く出勤させろ!というのが本音だと思います。
一応、今日の記者会見で和田氏からの説明では、
同社の複数の社員宛に、マルウェアが含まれるメールが送られた。
同社の従業員は、受け取ったメールから、マルウェアに感染。外部のネットワークからこ
の従業員のパソコンを経由して、同社のネットワークに不正アクセスし、遠隔操作ツール
を用いて、ネムの秘密鍵を盗み出した。この秘密鍵を使って外部にネムを流出させたとさ
れる。
ネム以外の仮想通貨と日本円は外部に流出していない。
コインチェックは「ホットウォレットに管理していたため不正送金を防ぐことができなかった」としている。
同社は、これまで使用していた従業員の全パソコンの使用を取りやめ、新しいパソコンに
切り替えたそうです。
【保障の発表】
今日3月8日の午後に記者会見を開いたコインチェック社からの発表によると、
流出した当時の580億円相当の仮想通貨ネムについて、
ネム保有者に対して、3月11日の週には1NEM=日本円88.549円で、
口座へ返金するそうです。
他にも一部サービスを停止している内容について再開することを発表しています。
対象の人数は約26万人。
実は私も被害者の一人ですが、正直少額投資なので、
全然焦っていませんでした。
どちらかというと、リップルが出金できないことのほうが
切実でした。
ネムをメインに仮想通貨の取引をされていた方は、確定申告の終わりも
近いので、焦る気持ちがあったと思います。
とりあえず、出金できるようになるそうなので、
ひとまず安心ですね。