10月27日、東京・大田区にあるマンションで発見された、強い毒を持つマムシ。
このマムシを巡り、マンションの住民による捕獲劇が繰り広げられた。
家のベランダにマムシが居たら、とりあえず「うおっ!?」くらい言うと思いますが
わざわざニュースにするほどなのかな?と思いますね。
マムシと言えば志村けんのバカ殿で研ナオコさんが
「なまたまご~赤まむし~♪」くらいしか思いつかないのは
すでに初老感があり軽く凹むみます。
今の子だったら、まむしから何を連想するんでしょ?
それはさておき、今回のまむし騒動の一連
【まむし発見!】
場所は東京の大田区にあるマンションのエントランス。
時間は午後。
住民の方が帰宅してきたところでマムシさんとマンションのエントランスでこんにちわ。
ここで警察へ連絡するも住民の方の毒蝮捕獲劇が展開されました。
「マンションにマムシとよく似たヘビがいる」と警察に通報したそうですが、
通報された警察も「はぁ?」とならないんですかね。
通報からおよそ30分後、「エントランスにヘビがいた」と聞きつけたマンションの住民男性が自ら捕獲に乗り出しました。
てことは、警察は30分以上過ぎても到着していなかったんですね。
いたずら電話だと思ったのかな?
捕獲に来た男性が用意したのは、軍手と長い棒状の掃除用具。
マムシに噛まれないように頭部を押さえつけたり、しっぽを掴むなどしながら袋に入れて
捕獲の開始からわずか1分半でお縄になりました。
マムシを捕獲したマンション住民のコメントです。
『娘が「下にヘビがいる」って言って…これ何、マムシなの?
保健所に持っていかないとまずいね。逃げないようにしておけばいいんじゃない?』
余裕のコメントです。
毒蝮さんはどこからマンションのエントランスまで侵入してきたのか?
マムシの生息域は、北は北海道から南は九州の森林や水田などの水辺付近に生息しています。
今回の東京のマンションに出現した理由について、専門家の方は
「台風の影響の可能性がある」と指摘されています。
日本蛇族学術研究所・堺 淳主任研究員さんのコメント
(台風)の影響で水が増えたことで、それを避けて逃げてきた可能性もあります。
毒も強いので、きちんと治療しないと重症化、当然亡くなる人もあるわけです。
マンションの目の前には多摩川があって台風19号の大雨で川が増水した影響で、マムシが上流から流されてきた可能性があるそうです。
さらに専門家の方のご意見はマムシと他のヘビの見分け方は難しいので注意が必要だとも指摘されています。
今回捕獲された東京大田区マムシは現在、警察で保管しているそうです。
【マムシに咬まれたら!?】
もし万が一マムシに咬まれたらどうすれば良いのか?
気になったので調べてみました。
年間1000人以上が受傷しその内10名前後(約1%)が死亡すると言われていますが、被害を届ける義務はなく、国や県も正確な件数は把握していません。
症状としては、噛まれた直後から数分後に焼けるような激しい痛みがあります。
通常傷口は2個でたまに1個のこともあります。
咬まれた部分が腫れて紫色になってきます。腫れは体の中心部に向かって広がります。
皮下出血、水泡形成、リンパ節の腫れも認めます。
重症例では、筋壊死を起こし、吐気、頭痛、発熱、めまい、意識混濁、視力低下、痺れ、血圧低下、急性腎不全による乏尿、血尿を認めます。
通常、受傷翌日まで症状は進展し、3日間程度で症状は改善していきますが、完全に局所の腫脹、こわばり、しびれなどが完治するまで1カ月ぐらいかかります。ただし、いったん重症化すると腎不全となり死に至ることもあります。
マムシに咬まれた場合
まず噛まれた傷口より心臓側を布などで軽く縛り安静にして下さい。
これは毒が全身に回るのを遅らせるためです。
あわてて走ったりすると毒が全身に回りやすくなります。
次に、傷口から血を絞り出すようにして毒を体外に出します。
水があれば血を絞り出しながら洗浄して下さい。
口で毒を吸い出す方法は、口付近に傷があるときには禁忌です。
以上の処置を行っている間に救急車を呼ぶか、速やかに救急指定病院を受診して治療を受けて下さい。病院では受傷部位の切開、洗浄、点滴等を行います。
重症例ではマムシ抗毒素を投与する場合もあります。重症となった症例は、ほとんどが受傷から数時間たってから病院を受診した場合です。
噛まれた後すぐに顕著な症状がなくても、3~4時間後に重篤な症状をおこしてくることがあるので、必ず早期に医療機関を受診して下さい。
出典:宇部市医師会外科医会
以上、東京マムシの確保劇でした。