認知症を防止するコグニサイズ早めに予防が良い理由

話題

神奈川県が、認知症の予防の取り組みを強化するそうです。

その予防に効果が期待されている運動があります。

コグニサイズ

神奈川県では認知症の予防に2000万円の予算を割く予定で、

コグニサイズの教室を開いたり、指導者など1500人が交流会を開いたりするそうです。

そこで、認知症とは何か?

コグニサイズの効果は?

色々と調べてみました。

【認知症とは何か?】

誰でも年齢をとるとともに、名前を忘れたり、道を忘れたり、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。

こういう思い出せない「もの忘れ」は人の脳の老化によるものです。

しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。

認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。

そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、

社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。

認知症は勘違いしやすいですが、老化に伴う物忘れなどとは違うのです。

認知症は他の病気によって引き起こる症状などの総称になるのです。

【認知症の種類】

前にも書きましたが、認知症は総称なので○○型と言われる認知症があります。

認知症を大きくまとめると三大認知症に別れます。

簡単に3つの認知症を説明します。

①アルツハイマー型認知症とは

物忘れや妄想、徘徊などの特徴があり記憶障害からはじまり広範囲な障害に
徐々に進行していきます。

脳の神経細胞が死滅していき、割と女性に多い症状です。

②レビー小体型認知症

幻視や妄想、うつ状態、パーキンソン病、自律神経症状など調子の良いときと
悪いときの体調を繰り返しながら進行していきます。

レビー小体というものができることで、神経細胞が死滅してしまいます。

男性のほうがやや多いそうです。

③血管性認知症

手足のしびれや麻痺、感情のコントロールが効かなくなり物忘れから始まります。
段階的に進行していきます。

脳梗塞や脳出血が原因で脳の血液の循環が悪くなり脳の一部が壊死していきます。

こちらも男性が多いみたいです。


【認知症の予防コグニサイズとは】

コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。

英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。

Cognitionは脳に認知的な負荷がかかるような各種の認知課題が該当し、

Exerciseは各種の運動課題が該当します。

運動の種類によってコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなど、多様な類似語があります。

コグニサイズは、これらを含んだ総称としています。

コグニサイズの目的は、運動で体の健康を促すと同時に、

脳の活動を活発にする機会を増やし、認知症の発症を遅延させることです。

コグニサイズの課題自体がうまくなることではありません。

課題がうまくできるということは、脳への負担が少ないことを意味します。

課題に慣れ始めたら、どんどんと創意工夫によって内容を変えて下さい。

「課題を考えること」も大事な課題だそうです。

【認知症は治る?治らない?】

認知症の症状があっても、もとの病気を治療すると治ることもあります。

こうした病気を早く見つけて早く治療を始めるためにも、認知症かな?と思ったら、

早めに専門医を受診することが大切です。

治るタイプの認知症

正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)

脳脊髄液(のうせきずいえき)が脳室に過剰にたまり、脳を圧迫します。

慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)

頭をぶつけたりしたときに頭蓋骨と脳の間に血の固まりができ、それが脳を圧迫します。

その他、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、栄養障害、薬物やアルコールに関連するものなどがあります。

基本的に老化によって物忘れがひどくなっても認知症とは思わずに、

何が原因なのか病院を受診したほうがいいみたいですね。

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