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非常停止ボタンを押して逃げようとしていた男性が現行犯逮捕されています。
千葉県の野田市で、8日午前0時半ごろ、自称会社員の下山浩二容疑者(36)は、
東武野田線の踏切で、非常停止ボタンを押して逃げようとしたところを
張り込んでいた警察官に現行犯逮捕されています。
この踏切では、何回も非常停止ボタンが押される事件が続いていたそうです。
いたずらで非常停止ボタンを押すとどうなるのか調べてました。
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目次
【いたずらで非常停止ボタンを押すとどうなるのか】
踏切の非常停止ボタンを押すのも、本当に必要な場合があると思います。
踏切でクルマがエンストした場合や体調が悪くなって動けなくなった人がいた場合などです。
国土交通省の「鉄道の安全利用に関する手引き」にも、
プラットホームから線路内に転落した人を見たときなど、急いで列車を停止させる必要があるときは、一部の駅では列車非常停止装置があるので、ためらわずに使用しましょう。
とあります。
しかし、イタズラや鉄道会社への嫌がらせなどで押した場合には、
もちろん事件として扱われます。
この場合、不利益としては刑罰と損害賠償の2つが考えられます。
刑事罰としては
刑罰について、非常停止ボタンをいたずらで押したら、
偽計ないしは威力を用いて鉄道会社の業務を妨害したとして、警察に偽計業務妨害罪、威力業務妨害罪などで逮捕される可能性があります。
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偽計業務妨害罪・威力業務妨害罪とは?
人を勘違いさせて業務を妨害したり、だましたり、勘違いしていることを利用したりして業務を妨害した場合に適用される罪です。
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威力業務妨害罪とは、暴行や脅迫はもちろん、それに至らないような人の意思を制圧するに足りる勢力によって、業務を妨害した場合に適用される罪です。
【非常停止ボタンを押した場合の損害賠償について】
以前から都市伝説みたいに、踏切で緊急停止ボタンを押すとぶつからなくても、
多額の損害賠償を受けるというウワサが流れていますが、
そんなことはないというのが実情のようです。
一部のJRのHPにも、踏切で車が停止してしまった場合など緊急の場合に緊急停止ボタンを押して、電車や人に被害がなかった場合は損害賠償を行わないという事があります。
と書かれています。
しかし、イタズラの場合には理由がなく人の危険を防ぐわけでもなく、
ただ自分の快楽のためにイタズラで押している場合には、賠償請求されて当然です。
鉄道会社からの損害賠償請求はあると思います。
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」
と民法にもあります。
電車を故意にイタズラで停めた場合、ダイヤの乱れや運転再開まで電車は停まります。
・振替輸送などに掛かった費用
・対応に取られた人件費
その対応に当たる人件費やダイヤの乱れで振替輸送を行った場合には、その費用が請求されます。
非常事態でもないのに故意又は過失(いたずらや勘違い)によって非常停止ボタンを押し、鉄道会社に損害を生じさせた場合は、その損害を賠償しなければなりません。
【非常停止ボタンを押した場合のまとめ】
電車は多くの人を乗せて移動手段として用いられます。
人命に関わる場合には非常停止ボタンを躊躇わず押すべきですが、
自身の快楽のためにイタズラで押すことは、
多くの人に迷惑をかけることになります。
先にも書いたとおり、対応にあたった人件費や振替輸送の費用はもちろんですが、
それよりも、多くの人の時間を奪った事実をもっと自覚して反省して欲しいですね。
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